洋上風力

マッコーリー、日本市場において
グリーン・ インベストメント・グループ(GIG)
による 事業を開始、イベルドローラ社と合弁事業を設立

東京2020年9月17日

  • マッコーリーはグリーン・インベストメント・グループ(GIG)プラットフォームを通した、日本では初めてとなる案件を手掛ける
  • GIGはイベルドローラ社と合弁事業を設立し、日本において3.3GWの洋上風力発電プロジェクトを開発
  • ポートフォリオは革新的な浮体式工法を採用する3か所のプロジェクトを含む、6プロジェクトより構成

本日、マッコーリーグループは日本においてグリーン・インベストメント・グループ(GIG)による事業開始を表明し、世界的な電力公益事業者であるイベルドローラ社との合弁事業を発表。合弁事業を通して、両社は3.3GWの浮体式、着床式洋上風力発電プロジェクトを共同開発する。

マッコーリーと日本の再生可能エネルギーセクターとの関わりは2013年までさかのぼり、これまでに3.7GWの洋上風力、及び太陽光発電プロジェクト開発を通し、日本の2030年までに二酸化炭素排出量26%削減目標の達成に向け貢献してきた。本案件はマッコーリーがグリーン・インベストメント・グループのプラットフォームを通じて手掛ける日本では初めての案件となる。

グリーン・インベストメント・グループ(GIG)はグリーンエネルギーへの転換促進をミッションとする世界的なグリーンインフラの投資家であり開発者である。これまでに16か所・約5.5GWの洋上風力発電プロジェクトの運転、建設を手掛け、現在アジアで約8GWの洋上風力発電プロジェクトを開発している。

ポートフォリオに含まれる洋上風力発電プロジェクトは、マッコーリーの再生可能エネルギープラットフォームであるアカシアリニューアブルズにより開発されてきた。今後はイベルドローラ社がアカシアリニューアブルズを買収し、合弁事業としてこれらの洋上風力発電プロジェクトの開発をGIGと共に進めていく。GIGは引き続き6プロジェクトに対しイベルドローラ社と同等持分を維持し、開発、及び商務面でのサービスを提供する。

アカシアリニューアブルズは今後イベルドローラ社の傘下にて洋上風力発電プロジェクト開発に注力していく一方、既存の陸上風力発電開発事業はGIGにより進められる。

今回の合弁事業ではGIGの特筆すべき洋上風力発電の知見と日本市場におけるこれまでの実績と共に、イベルドローラ社の技術力、及び卓越したオペレーション実績が生かされることとなる。本件は英国サフォーク沖の714MWイーストアングリア・ワン洋上風力発電所に続く、両社による2件目の合弁事業となる。

グリーン・インベストメント・グループのグローバルヘッドであるマーク・ドゥーリ―は、「マッコーリーは、グリーン・インベストメント・グループを通した世界的な事業展開を加速させており、今回、日本のマーケットにおいてこのプラット―フォームで事業を開始できることをうれしく思います。GIGブランドのもと活動することで、日本のエネルギー転換促進に強くコミットすることとなります」「大橋純氏とグリーンエネルギーの専門家チームは、日本市場、及びこの合弁事業に深い知識と経験を傾注し、今後も鋭意活動を進めてまいります。イベルドローラ社とのパートナーシップは日本の洋上風力発電市場に大きな意味をもたらすものであり、今後両社のパートナーシップの発展を楽しみにしています」と語った。

日本におけるグリーン・インベストメント・グループのマネージングディレクターである大橋純は「過去7年間、全国各地の地元関係者や企業の皆様と共に、安心、安全、そして安定した低炭素エネルギーを供給することに腐心してきました」、「今回のイベルドローラ社とのパートナーシップはこれまでの取り組みを次のフェーズへ引き上げるものであり、黎明期にある日本の洋上風力発電セクターに大きな刺激となることは間違いありません」と述べた。

Media enquiries

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Europe, Middle East & Africa

添付資料:グリーン・インベストメント・グループについて

 

日本におけるグリーン・インベストメント・グループ

  • マッコーリーは日本において開業20周年を迎えており、再生可能エネルギーセクターに長く貢献。
  • グリーン・インベストメント・グループ(GIG)はマッコーリーの世界的なグリーン経済投資プラットフォーム。グリーンエネルギーへの転換促進をミッションとする。
  • マッコーリーは2013年以来、3.7GWの洋上風力、及び太陽光発電プロジェクトの開発を通し、日本の二酸化炭素排出量削減目標の達成を支援。
  • これまでマッコーリーキャピタル証券会社とアカシアリニューアブルズにより手掛けられてきたグリーン投資、及び開発事業は今後、マッコーリーのグリーン・インベストメント・グループにより進められる。
  • 大橋純は、日本におけるグリーン・インベストメント・グループのマネージングディレクターであり、同氏率いるグリーンエネルギーの専門家チームと共に、今後も日本の再生可能エネルギー事業を主導していく。

その他の情報

  • GIGは、日本の再生可能エネルギーミックスを現在の15%から2030年までに22-24%へと拡大する計画を支援し、グリーンエネルギーへの転換促進にコミット。
  • GIGはイベルドローラ社と共に、アカシアリニューアブルズの洋上風力発電資産に対する同等持分を維持。アカシアリニューアブルズの洋上風力発電プロジェクトパイプラインは3.3GW。
  • GIGは国内外の実績を生かし、イベルドローラ社、及びその他の世界的なパートナーと共に今後も洋上風力発電資産の開発に携わる。
  • GIGは、計485MWとなるアカシアリニューアブルズの陸上風力発電パイプラインや太陽光を含む、そのほかの既存資産を維持。

 

グリーン・インベストメント・グループの情報

概要

マッコーリーのグリーン・インベストメント・グループ(GIG)はグリーンインフラの自己勘定投資、プロジェクト開発・建設、グリーンインパクトに対するアドバイザリーサービス、及びポートフォリオアセットマネジメントのスペシャリストである。実績、専門知見、並びに実行力に裏付けられた、グリーンエネルギーへの転換促進に尽力する、グリーン投資、及びグリーン開発のグローバルリーダーである。

2012年にグリーン・インベストメン・バンクとして英国政府により設立された、世界で初めての専門機関である。2017年に世界最大級のグリーンインフラ開発・投資専門チームを創設するためにマッコーリーに買収された。現在はグリーン・インベストメント・グループとして活動し、そのプラットフォームには450名超の職員、世界25ヵ国以上に投資、又は運用資産があり、25GWを上回る開発パイプラインを持つ。

マッコーリー・グループ・リミテッド(マッコーリー)はデット、エクイティ、及びコモディティ商品を通し、お客様にアセットマネジメント、ファイナンス、アドバイザリー、リスク、及び資本ソリューションを提供する世界的な金融グループである。1969年に設立され、世界31ヵ国において15,849名の職員を抱える。2020年3月31日時点の運用資産は2,997億ポンド。

ウェブサイト

事業内容

  • グリーンインフラの開発、投資
  • グリーン電力等エネルギー商品の提供
  • グリーンインパクトやグリーンファイナンスに関するアドバイザリーサービスの提供

事業展開

  • GIGブランドのもと、450名超の職員が勤務
  • 25ヵ国に拠点、又は投資資産

実績

実績

  • グリーンエネルギープロジェクトに向け£200億 を投資
  • 9GW以上の運用プロジェクトを支援
  • 25GW以上の再生可能エネルギープロジェクトを開発

パイプライン

  • 洋上風力:4.5GW以上の運用資産
  • 廃棄物・バイオエネルギー:2.5GW以上の運用資産
  • 陸上風力:1GW以上の運用資産
  • 太陽光:15GWの開発パイプライン

最新のプロジェクト等

 

イベルドローラ社について

イベルドローラ社は世界的なエネルギー会社であり、風力発電量世界一、時価総額で世界最大の電力公益事業者。同グループはスペイン、英国(ScottishPower)、米国(AVANGRID)、ブラジル(Neoenergia)、メキシコ、オーストラリア(Infigen)、ドイツ、ポルトガル、イタリア、そしてフランスを含む国々で約1億人にエネルギーを供給する。35,000人以上の職員と、1,220億ユーロを超える資産を持ち、2019年は売上364億ユーロ、純利益34億ユーロを超える。

イベルドローラ社は、顧客に最先端商品やサービスを提供することに向け、再生可能エネルギー、スマートグリッド、大規模エネルギー貯蔵、そしてデジタルトランスフォーメーション投資をすることにより、持続可能エネルギーモデルへの転換をリードする。クリーンエネルギーへのコミットメントにより、最も低い水準の二酸化炭素排出企業の一つであり、持続可能社会の実現と、地球温暖化抑制活動において国際的に広く知られた企業である。